しこり・おでき・皮膚のできもの

体の表面には様々な種類のしこり・皮膚腫瘍・皮下腫瘍が生じます。
実際の診療の場において最も多いのが粉瘤(ふんりゅう)、次にあるのが脂肪腫というしこりです。

症例:粉瘤(ふんりゅう)

粉瘤は皮膚の中から皮膚の下にかけて生じる皮膚の袋のことで、中身は体の表面に生じる垢と同じものが詰まっている状態です。できる原因は解明されていません。

見立てとしては単に盛り上がっているだけの場合、表面にへそのゴマのようなブツブツがある場合、しこり全体が何となく青黒くなっている場合などで通常は見られます。

粉瘤の治療

膿んでいない場合は切除することになります。切除したしこりはみためで良性または悪性の区別がつかないことがありますので、検査に出して精確な診断をつけることになります。

膿んでいる場合、症状が軽い時は抗生物質の外用または内服を用いて治療に当たり、皮膚の下に膿が溜まっているような症状の重い時は、切開して中の膿を取り出すことがあります。

脂肪腫

脂肪腫は皮下脂肪が何らかの理由により大きくなってしこりとなる状態です。皮下脂肪は皮膚に透けて見えませんので、見た目としては単に盛り上がっている状態で他に症状はありません。

脂肪腫の治療

脂肪腫の治療も切除することになります。切除したしこりはみためで良性または悪性の区別がつかないことがありますので、検査に出して精確な診断をつけることになります。

他にもさまざまな種類のしこりがありますが、上で述べたように基本的には切除して検査に出します。特に皮膚の下にできるしこりの場合は切除して検査して初めて良性悪性も含めて何の病気かわかることがあり、それによって治療方針が全く変わることがあります。よってしこりの治療は、見た目で明らかに診断がつかないものは基本的に切除して検査することになります。

症例:顔面しこり

院長コメント

しこりやほくろの手術で悩まれている方は、以下の点もご参考ください。

  1. そこにある事自体が気になる場合
  2. 悪性の可能性がある場合(当院では実際取ったしこりまたはほくろは悪性かどうかを見極めるために、原則病理検査を行って良性または悪性の診断をつけています)
  3. 痛みを伴う場合(非常によくある粉瘤は時として膿が出てしまうことがあります)
  4. ほくろの大きさが7mm以上の場合(悪性の可能性があると考えられるため)

傷あとは手術後2〜3ヶ月位で一時的に赤くなってしまいます。その時期に一部の方は更に軽い違和感や痛み・痒みを感じる方もいます。これらの症状は一時的な症状で、これらの症状は6ヶ月〜12ヶ月以内には消えて最終的には白い線になり、ほとんど目立ちません。

傷は消えるのか?

「傷は消えるのか?」という質問をよく尋ねられます。残念ながら傷は消えません。しかし、顔に関しては非常に傷がきれいになる場所で、1年程度経った段階でほとんどの患者さんは気にされなくなります。

「目立つ傷」は一部のケロイド及び肥厚性瘢痕(ケロイドに似た状態の傷)を除くと傷の幅が大きいまたは傷の方向が目立つ場合の時が考えられます。半年から1年たった段階で、傷が気になったり、傷に赤みや痛みを感じた方は、ケロイド・肥厚性瘢痕も含めて傷の修正または治療を行える場合もありますので、ご相談ください。

手術の後に気を付けること

手術の後に気を付けることは、下記の2点です。

  • 傷に日焼けをさせない(色素沈着になるため)
  • 縫い目の垂直方向に力がかからないようにする(傷が広がってしまうため)

そのために例えば、傷にテープを貼って遮光かつ広がらない様に外部からロックする、テープを貼る事が難しい場合は日焼けしない様に日焼け止めを塗っていただいたりします。傷あとが気にならない方は、こういった処置をしない方もいらっしゃいます。

紫外線量を気にされて、季節を選んでの手術を希望される方もいらっしゃいますが、紫外線は程度の差はあれど年中降っているため、上記の手当を踏まえればいつでも手術は可能です。

通院の目安

通院の目安は術後に何らかの追加治療などがなければ、のべ3〜4回程度が見込まれます。

  1. 診察予約(当日空きがあれば手術も)
  2. 予約日に手術
  3. 経過が良好でしたら7〜14日後に抜糸
  4. 病理検査の結果説明

手術費用の目安

手術にかかる費用は場所と大きさにもよりますが、3割負担で下記の費用が見込まれます。

  • 顔・首・肘から先・膝から下:約10,000円〜
  • それ以外:約8,000円〜

ご参考になれば幸いです。


日本橋エムズクリニックでは、お電話・インターネットにて診療予約・ご相談を承っております。お気軽にお問い合わせください。


症例:粉瘤(ふんりゅう)

体にできるしこりの患者さんは非常に多く、しこりの患者さんで一番多いのは粉瘤(ふんりゅう)の患者さんです。「痛いしこり」という症状で受診されます。よくよく話を聞きますと、以前からしこりがあって最近になって痛くなってきたと話される方が多いです。

院長コメント

体の表面にあるしこりは診察して何かを見極めないと、粉瘤だった場合は感染して痛みを伴います。治療をすれば改善しますが、1日2回塗り薬を塗るまたは切開した場合に1日1回傷の手当てをする煩雑さを考えると、感染しないうちに手術した方が楽だと日々の診療でよく感じます。

感染した場合は、原則抗生剤の飲み薬と塗り薬を用いての治療、症状によっては切開して内容物の除去をします。この場合は、しこりの成分を完全に取り去ることが出来ないことがしばしばあって、後述の根治的なしこりの摘出術と比べると再発の可能性を伴います。

また、切開のやり方も様々ですが、切開する大きさが小さいと治るまでに傷が閉じてしまって、再度切開しなければいけないことがあります。切開処置の場合、縫ってしまうと感染が改善しない事がありますので、縫わずに傷を直していきますので、治るのに時間はかかり、傷の幅も大きくなってしまいます。

根治的な摘出術をした場合は、オーソドックスなケースだと翌日以降は入浴が可能で1週間後に糸を抜いて、治療が終わるケースがほとんどとなります。
また、上述の切開処置よりは傷の長さと幅が小さくなります。

まとめますと、この表のようになります。体のしこりを見つけた時は早めの受診をお勧めします。

  根治的摘出
適応 無症状のとき
傷の太さ・長さ 細く短い
傷のきれいさ 切開よりはきれい
治療期間 1〜2週間
再発の可能性 ほぼなし
費用 8,000円/個〜
通院回数 最低2〜3回

日本橋エムズクリニックでは、お電話・インターネットにて診療予約・ご相談を承っております。お気軽にお問い合わせください。

ご予約・お問合せはこちら

このページの先頭に戻る